PNF筋整復法について
PNF筋整復法
PNF療法(個有受容性神経筋促通手技療法)は病院でのリハビリテーション等で用いられる理学療法手法の一種です。
「PNF筋整復法」とは、PNF(個有受容性神経筋促通手技法―ハーマン・カバト先生)を母体に春日スポーツ医学研究所、春日啓先生により独自に研究開発し、発展させた最先端療法です。
この「PNF筋整復法」(正式名ー神経筋整合法)は神経・筋肉の働きを劇的に改善させる治療法として、平成5年7月10日、日本内科学会近畿地方会で発表され、正式に効果が立証された手技療法です。
痛みの原理
私たちのすべての動きは、脳から出た命令が神経を通して筋肉へ伝わり筋肉が動いています。この命令が何らかの原因でうまく筋肉に伝わらない場合、痛みが出現します。
詳しく説明すると脳から出た命令が神経を通して神経筋へと伝えられます。この信号を受けて神経伝達物質(アセチルコリン)が神経と筋肉の接合部で分泌されます。
これで筋肉への刺激伝達が行われ筋肉が動きます。また外部からの情報や刺激は脊髄神経から脳に伝わり運動反射を作り、その信号が神経に伝わり筋肉に戻ってきます。
この脳からの命令がその神経が支配している筋肉に、一連の伝達がうまく行われていれば問題はないのですが、
神経伝達物質の分泌が何らかの理由で抑制されると筋肉は充分な力を発揮することが出来なくなります。(正常な動きが出来なくなる。)この状態になった時の症状が「痛み」です。
この分泌量が少なくなっている神経伝達物質を神経伝達経路や運動反射を利用して外部からの軽度の刺激を与えて神経伝達物質を放出せざるを得ない状況を作り出し、筋肉の動きを円滑にさせ、「痛み」を除去する療法がPNF筋整復法」です。
PNFの歴史
1930年代にオーストラリアの女性民間療法から始まった治療法をアメリカのカバト先生が学問的に研究して1945年ワシントンDCにハーマンカバト、リハビリセンターを設立、
その後1968年にはマーガレット、ノット先生に引き継がれ世界的に発展していきました。現在の米国では、医学面ではカイザー記念病院(加州・オークランド市)が中心となり、臨床・及び研究が進んでいます。
又、PNFは運動生理学の面にも広がりその研究の中心は、スタンフォード大学が主になっています。